五円玉は御縁玉か!純愛ラブストーリー序章。
たったかトワイチアフター編。
立川駅、コーンスープを飲もうと自動販売機の前、私の前に女性が一人、暖かいドリンクを購入している。缶ではなくカップ式のため少し時間がかかる。
女性のドリンクが完成し「すみませんでした。」と一声。
私の順番になりコーンスープを購入。
お釣りを取るとなぜか五円玉が余分に。
さきほどの女性のところへ行き「五円玉がありましたが...」とたずねると「私のではありません。」
確かにドリンクは10円単位なので5円を入れるはずもなくお釣りで出てくるはずもなく...(これはもしかして御縁玉か?)
私「寒いですね、これから山梨へ帰るのですが向こうは雪降ってるみたいで...」
女性「本当に寒いですね。」
私「今、東京湾一周から帰ってきたのですが、寒いし眠いし...」
女性「東京湾???大会か何かですか?」
私「自主練です。50歳になるのに遊んでます。」
女性「50歳なんですか!?」
私「はい。」
女性「私もです。」
私「ひのえうま」
女性「です。」
私「えー。」
女性「私は、今河口湖から帰ってきたのですが、向こうも寒かったです。」
私「河口湖ですか良いですね。」
女性「はい、以前は家族で貸別荘に泊まっていたのですが、今回は一人なので民宿に泊まりました。」
私「それは?(女性の足元のカゴを見ながら)」
女性「うさぎです。」
私「うさぎですか。」
女性「はい、民宿もうさぎも連れて行ってよいとのことだったので。」
私「夕食にうさぎ出てきませんでしたか?」
女性「ヤメテくださいよ(笑)」
私「(笑)」
ピピピピッ。
女性「ハクセキレイだっ」
私「メスのハクセキレイですね。」
女性「可愛いですよね。人懐っこくて。」
私「逃げないですもんね。」
と、その後も長話をしてお互い名前も連絡先も知らず、たまたま50歳同士、駅でのすれ違い、自然や生き方に関する共通点を話題に楽しいが、恐らく二度と会うことはない貴重な時間を過ごしました。
しかしこれは偶然ではなく、決まっていた未来。
一体あの五円玉はなんだったのだろうか?
御縁玉か。
マラソン小説で小説家デビューしてぼろ儲けします!
今回の内容は実話です。
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