経済活動と緯済活動
とにかく収入を増やすことを考え自分の時間を削って働きまくる。カネが目的である。通帳残高、投資残高は増えるが使い道が特にあるわけではない。将来の為の貯蓄らしい。
結局メディアのプロパガンダに踊らされて無駄なモノ、無駄なコトにカネを消費する。あの人が持っている、あの人の方が稼いでいると他人と常に比較しあっている。
これが経済活動である。
それに対して緯済活動(※)とは、家族や友人、自然を通して自分がやりたいことを探求することが目的である。多少の流行は意識するものの、自分で出来ること、自分で作れるものは努力して実現し他人の評価はあまり気にしない。
経済の経は縦、緯済の緯は横。
つまり、経済活動と緯済活動のバランスを上手に保つことによって人間としての空間を保つことができるのである。
縦方向の経済活動ばかりでは、細い人間になり折れたり倒れたりしやすくなってしまう恐れがある。
一方、横方向の緯済活動では広がりが大きくなりすぎて彷徨ってしまう可能性があり、延いては自分自身を見失ってしまう恐れがある。
※緯済活動:当初「経済活動」に対する言葉として「人間活動」を思いつき、検索したところ意味的には使えなくはないが、「経済」と「人間」を比較するにしては説得力に欠ける。そこで「経済」の「経」に着目し「緯度経度」から縦横(空間)が生まれ、「緯」を使って「緯済活動」ということばを作った。ちなみに「経済」の本来の語源とも言われている「経世済民(世の中を治め、人民を救う)」とは異なり、現代社会においては、「economy(財政管理)」という意味で用いられている。
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